親には内緒に

我が家の息子は三月生まれの早生まれ。しかもほぼ四月に近い誕生日なので、年少からでなく、年中からの二年保育にしました。
今はあまり二年保育の子がいなく、ほとんど転校生状態でした。
しかも、一粒種の一人っ子。
初めての親から離れた集団生活でそれはもう心配で心配でたまりませんでした。
しかし、息子は親の心配をよそに元気に行っているようでした。
担任の先生も、若くて綺麗な先生。少し頼りないとママたちの間では評判でしたが、息子がきちんと行っているならいいやと思っていました。
やはり頼りないとの評判通り、何かをお願いしてもすぐ忘れてしまう先生。
何回かイラっとはきましたが、そうこうしているうちに一年がすぎ、息子も私も仲の良いお友達も出来、すっかり幼稚園生活に慣れました。
もうすぐ年長になるというある日、先生に呼び止められ、本当に息子が成長したと言われました。
実は、息子は幼稚園の入りたての一ヶ月は、毎日幼稚園で泣いていた事を初めての聞かされました。
それでもしばらくすると泣き止むことと、私があまりに神経質に心配していたため、敢えてそのことを報告しなかったと告げられビックリしました。
泣いてることを親に言わなかった息子も健気ですが、母親の様子を見て、報告しなかった先生にも感謝の気持ちでいっぱいになりました。
頼りない、とばかり思っていた先生。親の表情まで見て考えてくれていたんだな、と。
年長になり、違う先生になりましたが、年長の夏休み行事であるお泊まり保育での息子が写っている写真を見ても、年中の時の先生のお膝に座っている息子。
お泊まり保育の夜の打ち上げ花火を怖がった息子を抱きしめてくれていたようです。
甘ったれな息子を十分に甘やかしてくれました。

卒園式の後も、本当に成長したと号泣してくれました。
本当に感謝しかありませんでした。
今はもう小学の高学年になりましたが、通学路がその幼稚園の前を通過するので、友達と遊びながら通学していると、幼稚園の二階から、先生に早く学校に行け、と今でも怒られるそうです。
また、担任だった先生じゃなくても幼稚園行事の後、たまたま通りかかった息子と友達に、内緒で幼稚園の職員室に呼ばれ冷蔵庫に余っていたおやつをくれたり。
息子たち子供が、地域の大人たちみんなに育てられているな、と思った瞬間でした。
現在は、先生も結婚して、赤ちゃんが生まれ、おやめになってしまいましたが、本当に今でも初めての先生が彼女で良かったと思います。